お疲れ様です。庭缶です。中国語版の遊戯王カードと言えば、皆さん何を思い浮かべるでしょうか?有名なのは『藍眼白龍』でしょう。
ノーマルが昔、海馬ストラクに英語版とセットで収録されていて、1000円以内でカンタンに入手出来ます。(未開封のストラクだとめちゃ高いです)
では、現在の中国で発売している『藍眼白龍』はいくらなのか?実は『藍眼白龍』は日本国内でしか販売されてません。現在の中国では『青眼白龙』となっているのです。『龙』というのは簡体字での『龍』となっていて、そこが変更されています。
これは中国語の中でも違う文字が使用されているからなのです。『藍眼白龍』が繁体字、『青眼白龙』が簡体字。簡体字版を販売している現在は『藍眼白龍』はもう入手出来ないのです。
昔、数年だけ繁体字版も販売されていました。ちょうどゼアル期ですね。この時に販売された青眼ストラクがありました。じゃあ、その時は『藍眼白龍』ではないのか?それがこちら
この時点で『藍眼』ではなく『青眼』になってます。中国語の『青』とは青だけでなく緑や黒という広い意味合いがあるらしいです。日本語でも信号機の青信号は緑っぽい色だったりしますしね。『蓝』は中国語教科書で習う青色と言う意味です。水色も『水蓝色』って言ったりします。
他のカードの翻訳も見てみましょう。まずは簡体字版で『青き眼の乙女』、『青氷の白夜龍』。こちらは両方、『青』と翻訳されてます。実物のない『青氷の白夜龍』は中国版デュエルリンクスで調べてます。
次にブルーアイズとは関係ないカードで。『海晶乙女ブルータン』と『ブルーサンダーT45』。これらは全て『蓝』となっています。元々『藍』は繁体字で、これが簡体字になり『蓝』となったのです。
他にも中国語版『LL-アンサンブルー・ロビン 』も『抒情歌鸲-合唱蓝姬鹟』と『蓝』となってます。
おそらく、中国で発売するにあたってKONAMIは、『青』はブルーアイズ関係だけに使う特別な漢字として。それ以外のブルーとか青色は『蓝』と使い分けるようになったと思われます。
遊戯王カードは2019年に1万種類を突破しました。それら1枚1枚に齟齬が生まれないよう、丁寧に海外版は作られていると感じました。皆さんももし海外版のカードを買った際は、日本語版と比べてみてはいかがでしょうか?それでは。